本の紹介

今月の本棚

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「縄文の思想」と「沖縄文化論」

「アシリアペ フェアトレード&ブックカフェ」ではさまざまなジャンルの本を読むことができます。

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シランフーナーの暴力

著者は1966年沖縄生まれ。今までにない切り口で衝撃を受ける。さまざまな見方もあるがこの人の取り組み、活動の仕方はおもしろい。
本の中から、「沖縄への一方的基地負担を止め、安保を破棄。できないのならば日本全体で平等に。つまり、米軍基地をもっと本土(日本)へ持っていく。」「安保条約を成立させている以上負うべき自分たちの恥(注、外国の軍隊が置かれ、占領されているということ)を沖縄人に押しつけ、沖縄の恥としてあとはシランフーナー(しらんふり)」
彼女の言葉は本土(日本)の私にするどく突き刺さる。

P1040061

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日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか

基地問題は「統治行為論」、原発は「裁量行為論」、米軍機の騒音訴訟は「第三者行為論」によって憲法の及ばないところとなってしまったという。その陰にはアメリカとの密約あり。民主主義と独立国家を問う内容となっている。

これにタバコ問題を加えればこの国の3悪が揃うことになる。
P1040005

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イワンの馬鹿

学生時代に読んだトルストイの作品はいくつかあるがこれはまだ読んだことがなかった。最近、北御門二郎さんの翻訳による「イワンの馬鹿」と「文読む月日」を購入。この年になってまたトルストイに帰って来た。
「イワンの馬鹿」は百姓のイワンと、軍人のセミヨンと、ほてい腹のタラスの兄弟の物語だ。最終的にはみんなイワンに頼らざなくなる。土とともに生きるイワンは来るものを拒まないが、ただ一つ、イワンの国には習慣がある。「手にたこのある者は食卓についていいが、たこのない者は、人の食べ残しを食べねばならない」ということ。

P1030862

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葭の渚

石牟礼道子の半生を綴っている。今年になってから彼女の本をいくつか読んでいるが、言葉の重さを感じている。この本では、古き良き水俣の日々が描かれ、水俣病との出合いまでを描いている。

この最後の言葉も重くのしかかる。
「私たちは、誰かとの縁(えみし)があって一日一日を生きている。喜びも悲しみも、誰かとの縁との間で生まれる。(中略)
国が決めた水俣病の公式発見から数えると、今年(2013年)で57年だとか、公式化されない見えない年月はどこへ行ってしまったのか。何が57年か。解決はいまだに見えない。一番合理的で計算高かったのは、加害者の方だった。一番重大な被害の状況を正確に把握していたにもかかわらず、チッソは次々と新しい技術を生み出し、確実に製品化していった。その陰に生きた人柱は一体どのくらいおられるのか。
近代合理主義という言葉があるが、そういう言葉で人間を大量にゆるゆると殺されてはたまらない。こういうことが許されていけば、次の世代へ行くほどに、人柱は「合理化」という言葉で美化されていくだろう。」
P1030509

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「沖縄シマ豆腐」物語

この本は単なる「シマ豆腐」の話ではない。幅広い食文化論となっている。豆腐が中国に始まり、東アジア各国に広がっていること。そして、琉球では独自の発展をし、養豚と結びついていることを明らかにしている。また、琉球がさまざまな物資の交易基地として大きな役割を担ってきたという視点もいい。

最後に次のように締めくくっている。
「沖縄のシマ豆腐は、アジアにおける民際交流の賜物であった。そして、長い歴史の中で沖縄の民衆がつくりあげてきた知恵の結晶でもあった。(中略)
今日もまた、夜も明けぬうちから、シマ豆腐づくりに精を出す人たちがいる。湯気の向こうには、黙々と作業に打ち込む姿が見える。きめ細やかな仕事の一つ一つは、アジアで古来伝えられてきた技術の数々を集積している。そして、彼らの躍動には、古琉球以来、シマ豆腐にかかわった数えきれない人間の営みが刻まれているのである。」
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大企業犯罪を考える・・・「辛酸」

P1030394東電原発事故後、過去の公害と呼ばれた大企業犯罪を振り返っている。その始まりの一つである足尾銅山鉱毒事件。立松和平の「毒」とともに城山三郎の「辛酸」を読む。

鉱毒に冒された谷中村の再生に一生をささげた田中正造が好きな言葉に「辛酸入佳境」がある。その言葉の意味を宗三郎に語らせている。「辛酸を神の恩寵と見、それに耐えることに喜びを感じたのか。それとも、佳境は辛酸を重ねた彼岸にこそあるというのか。あるいは、自他ともに破滅に巻き込むことに、破壊を好む人間の底深い欲望の満足があるというのだろうか。」

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「人類哲学序説」 梅原猛著

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久しぶりにおもしろい本に出会った。
梅原猛氏の「人類哲学序説」。デカルト、カント、ニーチェなどの偉大な哲学者も登場する。
この国には、「草木国土悉皆成仏」という思想がある。西欧近代文明がもたらした科学技術文明の極致である原発事故。私たちは今暮らしのあり方を立ち止まって見直し、森の思想としての「草木国土悉皆成仏」へと向かう必要があるのではなのか。

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「カラマーゾフの兄弟」亀山版

 2012年の個人的な目標は「映画評の表現力アップのため古典に親しむ。」で具体的には1、日本の古典と言えば「源氏物語」
2、名訳とうわさの亀山版「カラマーゾフの兄弟」
の2冊を読破する、でした。なぜその2冊かと言えば古典と言えば日本が誇る最古の小説「源氏物語」、そして「カラマーゾフの兄弟」はどんなにおもしろい訳なのか知りたいという単なるミーハー的興味からです。
 「源氏物語」は田辺聖子さんの「私本 源氏物語」をあっさりと1月に読んでしまいました。元が名作だと誰がどんなにいじってもおもしろいのですね。そしていよいよ「カラマーゾフの兄弟」です。こちらは著者のドストエフスキーのスタイルなのか描写がやたら微にいり細に入りで、そこを楽しむことが作品の面白さでもあるのですが、読み通せない原因にもなっているでしょう。今回この亀山版では名訳のおかげか巻1を難なく読み終え、巻2,3,4そしてエピローグまで一気に読破できました。
 エピローグで末の弟が言う言葉の中で名言と出会いました。この言葉(ぜひ読んでください)を味わうためにこれまでの巻1から巻4があったのだと思えるほどでした。貧しさと病で苦しみながらも小説を書き続けた作者の思いが伝わってきました。もっとみんなが気軽に読めるよう「カラマーゾフの兄弟」も田辺聖子さんには時間や場所を大胆に変えていただき、兄弟の名前もわかりやすく「一郎次郎三郎」にして「超訳本」を書いてもらうともっと親しみやすくなるのになあとも思いました。
 ところで、文章力アップには読むこともだいじですがやっぱり書くことの方が効果的ですね。というわけでいい映画の評は特別800字でまとめることを今年の目標に加えました。お暇な方はそちらも読んでくださいね。(き)

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