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2013年度無煙映画大賞の発表

2013年度無煙映画大賞の発表

 2013年に上映された日本語映画は127本観ることができました。このうち完全な無煙作品は54本、目立たない形でちらっと映ってしまった作品は19本ありました。また、モクモクと言われるものは減少傾向にありますが、それでもまだ18本近くありました。映倫にはタバコシーンのある映画をR指定するように申し入れしてきた成果でしょうか、未成年者の喫煙を理由にPG12に指定する作品もでてきています。 

表彰は6月1日のタバコフリーデーのイベントで。会場は渋谷区文化総合センター大和田さくらホール。

<作品賞>「はじまりのみち」原恵一監督 

 映画監督木下恵介が戦中に病の母を大八車に乗せ山を越えて安全なところへ疎開させた時    の経緯を加瀬亮主演で映画化しました。一昔前の、映画監督といえば「くわえタバコ」というイメージを払拭させる無煙の作品です。母への深い愛が全編にあふれています。便利屋役の濱田岳の好演も光ります。

<主演女優賞>・・・若い女優のこれからに期待して 前田敦子 

 出演映画「もらとりあむタマ子」山下敦弘監督

 前田の演技はいわゆるアイドル路線をかなぐり捨て、口だけは生意気で生活に関することは何もできないパラサイト娘を一挙手一投足まで計算されただらしなさで好演しました。これからもタバコの害を避け健康で映画界で活躍されることを期待いたします。  

<主演男優賞>・・・ベテランの活躍に敬意を表して 大地康夫

 出演映画「じんじん」山田大樹監督

 2013年は中高年の俳優の活躍が目立っていたのでその一年を代表し、選びました。「じんじん」の演技は日本の映画界を代表するコメディアン渥美清の後継者として、今後の活躍が期待できます。これからもタバコの害を避け健康で1本でも多くの作品に出演されることを期待します。

<監督賞> 

吉田康弘 監督作品「旅立ちの島唄〜十五の春〜」「江ノ島プリズム」

 どちらの作品も青春期に入ろうとする男女を主役にし、瑞々しい映像で「かつての青年たち」にも遠い記憶を掘り起こし、気分を若返らせてくれました。「美しい青春にタバコは似合わない」と無煙の作品にしたことを評価し、監督賞を授与いたします。これからもタバコ規制枠組条約を遵守し活躍されることを期待します。 

<特別賞> 社会的に大きな問題となっている分野のドキュメンタリー作品からそれぞれ選びました。 

「いのちの林檎」藤澤勇夫監督 

貴作品は、化学物質過敏症の人が無農薬のリンゴと出合って救われると言う内容で、映画の中ではタバコは化学物質過敏症の原因物質として登場し、過敏症の原因としてのタバコの有害性を訴えました。ここに無煙映画賞特別賞を授与し、その栄誉をたたえます。

「いのちがいちばん輝く日 〜あるホスピス病棟の40日〜」溝渕雅幸監督 

 貴作品は、終末医療に関わる敷地内禁煙のホスピスでの「最後まで人間らしくウェルネスライフを」という考えが大変すばらしいドキュメンタリーでした。ここに無煙映画賞特別賞を授与し、その栄誉をたたえます。

「ラブ沖縄@辺野古・高江・普天間」藤本幸久、影山あさ子監督 

多くの基地を抱える沖縄を舞台にしたドキュメンタリーはいくつかありますが、そのほとん   どにタバコが度々出てきていました。この作品ではタバコの場面はなく無煙の作品としたことはすばらしいことです。これからも無煙のドキュメンタリーを制作されるよう祈念し、ここに特別賞を授与し、その栄誉をたたえます。

<311記憶賞> まだまだ風化させてはいけません。そこで今回は新設です。

「朝日のあたる家」太田隆文監督 原発事故を扱ったドラマ

福島と同じような原発事故が起きた町で、はっきりしない政府の態度に翻弄される家族を描き、ドキュメンタリーを超えた真実に迫るドラマで原発事故の悲惨さを観客に伝えました。また、電力会社が莫大な広告費でメディアをコントロールしているという事実を伝え、同じ手法をタバコ会社がしていることを観客に気づかせました。

福島を伝える多くのドキュメンタリーでは喫煙者が必ず登場するのですが、この作品は無煙で、  出演者をタバコに含まれているポロニウム被爆から守りました。

「なみのこえ」酒井耕、濱口竜介監督 津波被害者のその後を追ったドキュメンタリー

311の記憶を福島県新地町と宮城県気仙沼市に暮らす人々が語る作品です。インタビューの形式が大変独創的で話している人に観客が共感しやすく興味深い作品となりました。

「つらいときにはタバコ」という刷り込みを払拭させる無煙の作品です。

<汚れた灰皿賞>(モクモク賞) 

 ・「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」橋本一監督 PG12(これはタバコによる指定ではありません。)

 ・「夏の終り」熊切和嘉監督

 ・「謝罪の王様」水田伸生監督

 ・「ばしゃ馬さんとビッグマウス」吉田恵輔監督

 ・「俺はまだ本気出してないだけ」福田雄一監督

以上を代表し、「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」に授与します。

(注)映倫では未成年者が喫煙した場合はPG12の指定をしているようですが、大人の喫煙はまだ  R指定にはなっていません。したがって、これからも要望は出し続けます。

 

 

 

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