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「沖縄シマ豆腐」物語

この本は単なる「シマ豆腐」の話ではない。幅広い食文化論となっている。豆腐が中国に始まり、東アジア各国に広がっていること。そして、琉球では独自の発展をし、養豚と結びついていることを明らかにしている。また、琉球がさまざまな物資の交易基地として大きな役割を担ってきたという視点もいい。

最後に次のように締めくくっている。
「沖縄のシマ豆腐は、アジアにおける民際交流の賜物であった。そして、長い歴史の中で沖縄の民衆がつくりあげてきた知恵の結晶でもあった。(中略)
今日もまた、夜も明けぬうちから、シマ豆腐づくりに精を出す人たちがいる。湯気の向こうには、黙々と作業に打ち込む姿が見える。きめ細やかな仕事の一つ一つは、アジアで古来伝えられてきた技術の数々を集積している。そして、彼らの躍動には、古琉球以来、シマ豆腐にかかわった数えきれない人間の営みが刻まれているのである。」
P1030506

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